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ブラックフライデーの歴史と由来|欧米の売上・購買力まとめ

black friday ビジネスコラム
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ブラックフライデーとは?英語 いつ?

ブラックフライデーは、毎年 11月の第4金曜日。具体的な日付は その年のカレンダーによって変わる。

アメリカをはじめとする欧米では、1年で最大のショッピングデーのうちの一つである。朝から街中のショッピングセンターや小売店で、大規模なセールが行われ、レジは大行列になるような 買い物のお祭りの日だ。

現在は、オンラインショッピングの売上も大幅に伸びる、巨大マーケティングプロモーションとなっており、普段よりも大幅な値引きやキャンペーンがおこなわれる

なお、ブラックフライデー後の、次の月曜日は「サイバーマンデー」と呼ばれている。

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ブラックフライデーはサンクスギビングの翌日

アメリカのサンクスギビングデー (Thanks giving day, 感謝祭)は、ブラックフライデーの前日、毎年 11月の第4木曜日。

19世紀後半に、エイブラハム・リンカーン大統領が定めた アメリカの祝日である。

アメリカの多くの人は、木曜から日曜まで 4連休にする人が多い。家族や友人とホームパーティーをして、七面鳥やパンプキンパイなど 感謝祭の食事を楽しみ、翌日は買い物をすることが慣習となっている。

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ブラックフライデー: 意外と長い歴史

ブラックフライデーという言葉は、1950年ごろ生まれた。本来は マーケティング用語ではなかった

ブラックフライデーの起源と浸透

由来① 金融界にとって 暗黒の日

「ブラック◯◯デー」は、もともと金融のウォール街で使われる言葉である。「ブラックフライデー」ということがばが生まれたのは、1864年 9月24日金曜日、アメリカの金市場が大暴落し、多くの資産家が破産したときが、一番最初と言われている。

由来② 警察官にとって 暗黒の日

「ブラックフライデー」は警察官にとって暗黒の日を意味する言葉でした。最初はフィラデルフィア警察署の中で使われ始めたとも言われている。

サンクスギビングは木曜日であり、金曜日に有休をとって休む警察官が増え、シフトがきつくなった。一方、サンクスギビングの翌日は、アメリカンフットボールの試合も行われ、街は大渋滞となった。

1920年代、アメリカ最大の小売店 メイシーズ (Macy’s) は、サンクスギビングを祝して、ニューヨークで大規模なパレードを開始し、市場の購買力を刺激するようになったのだ。

街中で混乱が起こる中、駐車場不足や事故が多発。人員も足りない中、警察官にとっては暗黒の日だったのである。

涙ぐましい小売企業の努力

当初は、11月の最終木曜日が、サンクスギビングの祝日であった。

しかし、1939年、大恐慌の時代、サンクスギビングである最終木曜日は第5木曜に当たってしまった。それまで多くの小売店は、クリスマス商戦のキャンペーン打ち出しを制限する紳士協定を結んでいた。そのため、クリスマスまでのプロモーション期間が短すぎて破産しかねないと訴え、サンクスギビングの制定を第4木曜日に変更するよう訴えたのだ。

1941年、アメリカ議会は、サンクスギビングの祝日を 11月第4木曜日に制定することを正式に可決した。同時にブラックフライデーも第4金曜日になったのである。

その後:ポジティブな意味への転換

1960年代になると、「ブラックフライデー」という言葉は、アメリカ市場に広く認知されるようになってくる。

しかし、ネガティブな意味。各業界のマーケティング・広報担当者たちは、「ビッグフライデー」や「ブルーフライデー」など言葉を変えようとしましたが、浸透しなかった。

そこで、ポジティブな意味に変えようと、様々なキャンペーンを打ち出し始めるのである。

現代では、「ブラック」は「黒字」を意味する言葉となりました。

「黒字」「赤字」という言葉ということは、英語でも

  • The company ended in the black.
  • We moved into the black.
  • The company ended in the red.
  • We got out of the red.

と言う。

多くのメーカーや小売店は、このホリデーシーズンの販売商戦の売上高が 年間利益の大半を占めている。

 

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ブラックフライデー 欧米市場の規模

black friday

画像提供: Target.com

では実際に、ホリデー市場の規模感を見てみよう。

ブラックフライデー小売業売上高

Black Friday Retail Sales

単位はビリオン(10億)米ドル。

2002年には、すでに4,160米億ドル規模であった。2008年不況時は落ち込みましたが、年間 2~6.8%の伸び率だ。2018年は、7,180億米ドル市場に成長した。

ブラックフライデーはオンラインでも徐々に浸透してきている。2018年、 アメリカでは62億米ドル、ヨーロッパのイギリスでは 14億9,000ポンドの売上を記録した。

 

購買力も年々上がっている

Retail Sales Spent per Shopper

購入者一人当たり、ブラックフライデーで消費した金額(米ドル)。2018年は、一人当たり 1,000米ドル (10万円)以上使ったことになる。世帯あたりで考えると、かなり大きな出費であることがわかる。

使用用途(一人当たり平均)トップ3はこちら。

  • 家具(737米ドル)
  • 旅行(660米ドル)
  • 大型家電(630米ドル)

雇用も促進

アメリカの NRF (National Retail Federation)の調査結果によると、この季節性販売商戦により、50-55万人の雇用が促進されていると発表されている。

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まとめ

11〜12月は、ホリデーシーズンと呼ばれ、メーカーや小売業にとっては、年間で最大の売上を期待する、大きな販売商戦の期間。

日本でも「年末商戦」が元々あり、プレゼントや食品の売上が伸びる期間とされている。日本ではまだブラックフライデーの習慣は真新しいが、今後欧米の影響を受け、この販売商戦期間が長くなっていくと予測する。

2019年のブラックフライデーの結果が出たら、今度は日本も分析いたします。



参考: National Retail Federation, finder.com

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